大阪・関西万博 「火の鳥」が奈良県の応援キャラクター 催事は「はじまりの地から未来を紡ぐ」
【奈良で半年前イベント】
2025年大阪・関西万博の開幕(来年4月13日)まで175日となった20日、奈良市三条大路1丁目の県コンベンションセンターで、半年前スぺシャルイベント「万博へ!みんなで紡ぐ奈良の未来」(大阪・関西万博県実行委員会主催)が開かれた。万博関係者によるトークセッションをはじめ、万博で開催する奈良県の催事タイトルやロゴマーク、県応援キャラクターを発表。本番に向けた機運を盛り上げた。市民ら約60人が参加した。
【伝統芸能など多彩に】
来年10月13日までの万博開催期間中、県は4月15日~26日▽5月27日~29日▽9月12日~25日―の3回に分け会場内で奈良の伝統芸能などの多彩なイベントを展開する。
発表された県の催事タイトルは「ならWeaving the Future はじまりの地から未来を紡ぐ」で、県応援キャラクターに「火の鳥」が選ばれた。奈良市観光大使で妖怪書家の逢香さんが、ロゴマークも交えて書道パフォーマンスで披露した。
【70年万博で使用したピアノも】
この後、「奈良の良さを未来に紡ごう!」をテーマにしたパネル討論があり、県内の企業や観光協会の代表者ら3人がSDGs(持続可能な開発目標)に関連した取り組みなどを紹介した。
スぺシャルイベントでは、万博の作り手である、宮田裕章・テーマ事業プロデューサー、斎藤精一・大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター、岩田泰・2025年日本国際博覧会協会経営企画室長の3人がトークセッション。万博が目指すものや見どころなどについて話した。
1970(昭和45)年の大阪万博で使われ、県立宇陀高校榛原学舎に保管されているグランドピアノを、生徒が演奏する動画などの上映もあった。
別会場では万博で展示するために、「燈花会」で使うLED(発光ダイオード)キャンドルや、思い思いの文字や絵を書く「書道」の制作ワークショップも開かれた。
冒頭あいさつで、同実行委員会会長の山下真知事は「世界各国の歴史や文化、芸術、技術などに直接触れる機会はそうない。特に若い人には万博が大きな刺激になるのではないか。多くの人に会場に足を運んで万博の素晴らしさに触れてほしい」と話した。