長寿を祝って100年目 大神神社郷中敬老祭 祝詞、舞、落語を奉納

敬老の日の16日、奈良県桜井市三輪の大神神社(井上卓朗宮司)で長寿を祝う「郷中敬老祭」が営まれ、同神社近くの80歳以上のお年寄りら約200人が参列した。
1924(大正13)年から続く伝統行事で、今回でちょうど100回目。同神社の氏子区域(郷中)は80歳以上の人が約2670人、うち100歳以上が35人という「長寿郷」として知られている。
この日は、拝殿で祭典があり、井上宮司が祝詞を奏上、巫女(みこ)4人が神楽「奇魂(くしみたま)の舞」を奉納した。
大礼記念館でのお祝いの式典では、年齢に応じて杖や縁起物の昆布などの記念品が贈られ、落語家の桂米平さんら3人が奉納演芸。参列した同市の片岡栄子さん(88)は「(拝殿で)お祈りしていただいて、新鮮な気持ち。これからも介護を受けないよう、できることは自分でしたい」。杉田繁子さん(83)も「足が弱くならないように歩き回って元気でいたい」と話した。