豊かな自然 普段と違う目線で理解深め 奈良県川上村の大滝ダムで湖面巡視体験
吉野川の上流、奈良県川上村にある大滝ダム「おおたき龍神湖」で3日、湖面巡視体験があり、県内外から応募した約30人が巡視船に乗って特別な夏を体感した。
参加者は国土交通省近畿地方整備局紀の川ダム統合管理事務所(五條市)が同ダムで日常的に行う巡視を体験。昨年の同ダム運用開始10周年で初めて企画したところ好評で、今回が2回目。普段は立ち入りできない桟橋を参加者に開放し、数人ずつ船外機付きボートに乗り込んだ。
桟橋からダムの堤体(ていたい)の近くまでを周回する約40分間で、参加者はダムの役割や川上村が守る豊かな自然に理解を深めた。
生駒市の小学1年の児童(6)と父親(40)は「ダムの堤体は想像より大きかった。普段と違う目線で見学を楽しめた」と話した。
村役場の協力で桟橋上にカフェも登場。村の小学生が未来のダム湖を夢見て作文に書いた水上レストランのアイデアを取り入れたという。