OSK日本歌劇団 「レビュー in Kyoto」千秋楽 - トップコンビ楊&舞美 南座でサヨナラ
京都市東山区の南座で21日、OSK日本歌劇団「レビュー in Kyoto」が千秋楽を迎えた。同公演は8月の新橋演舞場公演で同時退団するトップスター楊琳(やん・りん)=2007年入団=と娘役トップスター舞美りら(まいみ・りら)=2010年入団=の南座ラストステージ。
この日、本編のレビューショーに続いて上演されたサヨナラショーは、今年4月の大阪松竹座公演の千秋楽と同じく、これまでに二人が出演したミュージカル作品のナンバーや、思い出のデュエットダンスなどに続き、出演者全員がステージ上に登場して盛り上げ、満員の観客のスタンディングオベーションで閉幕。終演後、劇場前で行われた楽屋出セレモニーにも多くのファンが集まり、在団中に行われた南座公演のすべてに出演してきた『やんりら』(二人の芸名を合わせたコンビの愛称)との別れを惜しんだ。
サヨナラショーのあいさつで楊は「皆さまのあたたかい笑顔と拍手、素晴らしい歓声に心が洗われ、本当に幸せ。足をお運びくださる皆さまがいなければ、わたくしたちは存在できません」と最高の笑顔で述べ、繰り返し観客に感謝した。
舞美もたくさんの感謝の言葉に加え「新橋演舞場での卒業を目の前に、毎日毎日、ОSK愛、歌劇愛が止まりません。あともう少しだけ『桜咲く国』(昭和5年から歌い継がれているOSKのテーマソングの題名)の住人でいさせてください」と感無量の様子で語った。
あいさつの中で楊は、OSKの南座公演が52年ぶりに再開した2007年11月、入団1年目ながら上級生の男役に交じってスパニッシュの場面に出演した思い出を披露。南座公演を控えた同年10月に出演していた長期公演「たけふ菊人形公演」(福井県越前市)の終演後の舞台で、先輩と共に稽古したエピソードを紹介し、「(上級生の男役に)たくさんたくさんお稽古を見ていただいた。(本番の幕が開き)南座で花道を走った時、すごく感動した」と振り返った。
南座前で行われた楽屋出セレモニーに紋付袴の正装で登場した二人は晴れやかな笑顔。「水分しっかりとってくださいね!」と夕方になっても続く猛暑の中、集まったファンを気づかい、「健康第一で、引き続きOSKをよろしくお願いします」と呼びかける姿に、「ありがとう!」「『やんりら』最高!」などの声がかかっていた。
楊と舞美は8月7~11日、東京・新橋演舞場「レビュー夏のおどり」で退団する。
~~OSK日本歌劇団「レビュー夏のおどり」~~
8月7~11日。午前の部=11時30分開演、午後の部=16時開演。7日は午後の部のみ。8日午後の部は貸し切り。9日は午前の部のみ。7日午後の部・8日午前の部・9日午前の部の各公演終演後、出演者によるアフタートーク開催。11日の両公演終演後、さよならショーを上演。
※11日は両公演とも完売。S席1万円、A席5500円。
チケットホン松竹=電話03(6745)0888、チケットWeb松竹=https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/で受け付け中。