富雄丸山古墳出土の蛇行剣 保存科学が貢献 - 装具解明で価値高まる

奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半)から出土した鉄剣「蛇行(だこう)剣」は、手で持つ部分の把(つか)や剣身を収める鞘(さや)が特殊な構造をしていたことが分かった。全長2メートル37センチという世界的にも最大級の鉄剣は、「装具の構造が明らかになったことでさらに価値が高まった」と専門家は語る。新知見が得られた調査研究では、考古学と密に連携した文化財保存科学が大きな役割を果たした。(竹内稔人)
3月26日、奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)と奈良市教育委員会が蛇行剣の調査研究成果を発表した会見。橿考研保存科学研究室の担当者4人を代表して、奥山誠義総括研究員は剣の応急的な保存科学的処置についてこう総括した。「小さな痕跡も見逃さないという環境の中で作業できた結果が、今回の大きな発見につながった」