音羽山観音寺後藤住職の花だより - ケイオウザクラ切りました編 2024年3月上旬
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3月。野鳥のエサとなる虫も実も少ない季節です。野鳥は周りにエサがなくなるとナンテンの実を食べるようになります。地面に落ちた実で野鳥の来訪があったことが分かりました。早春の庭はまだ枝葉が少ないのですが、よく見るとさっぱりし過ぎているような気がします。
地面に落ちたナンテンの実
ケイオウザクラの花 花びんに入れられて
本堂の前にあるプラスチックプランターの鉢に寺の支援者が選んだ花を植えています。もともと音羽山観音寺では「花いっぱい運動」を近年までしていましたが、そのグループが解散。残された鉢に花を植えているのです。
「ストックが枯れているわね。寒い日が続いたからかしら?」
枯れかけのストック
住職のコレクションである庭の草木はほとんどが山野草。寒さに強いものばかりです。早くに開花するケイオウザクラのつぼみも膨らんでくるはずでした。ケイオウザクラがありません。
「挿し木が多くなり過ぎたからね。アドバイザーのUさんから『切ろう』と言われてしまったので切っちゃったの」
玄関の盛り花にケイオウザクラの枝がありました。
「これはケイオウザクラだけど、そっちはフジザクラなの」
ケイオウザクラとフジザクラの盛り花
フジザクラも切ってしまったのでしょうか。住職が悲しそうです。でもアドバイザーがいなければ、住職は、どんどん挿し木を増やしてしまい、どんどん山野草を増やし、置く場所がなくなってしまいます。Uさんは住職が管理できる量をコントロールしているのです。玄関にフキノトウの盛り花もありました。とてもおいしそうです。
フキノトウの盛り花。なぜかおいしそうに見える
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門