奈良市の新ごみ処理施設、市が関連予算案準備 市会3月定例会へ向け新年度予算案「七条地区」前提に

2032年度に新ごみ処理施設「クリーンセンター」稼働を掲げる奈良市が、市議会の3月定例会に提出する新年度予算案に「七条地区」での建設に向け関連予算を提出する準備を進めていることが、30日、市議会市民環境委員会(山本直子委員長)で明らかになった。一方、同委員会では同日、計画に反対する二つ目の請願が出され、意見陳述で住民が市の対応を批判するなど、事態は混迷を深めている。請願はいずれも「継続審議」となり、七条地区案には慎重な議会が3月定例会で大きく態度を変えることは考えにくく、関連予算が盛り込まれた場合、予算案審議は厳しい局面が予想される。