「希望と安心のまちに」 中井章太候補(55)=無現= - 吉野町長選
奈良県吉野町長選挙は23日、告示された。「吉野ブランド」ともいわれる観光や文化、木材関連産業に支えられた町で、現実に向き合い、これからを導く2人の候補者がマイクを握って舌戦をスタートさせた。
中井陣営は午前9時から、吉野町丹治の吉野製材工業協同組合吉野材センターで出陣式。来賓や支持者ら約350人(陣営発表)が集まり、気勢を上げた。
石橋善雄後援会長は「冷静沈着で大胆。多方面に持つ人脈を通して、広く町の将来を考えてくれる候補」とあいさつ。山下真県知事や堀井巌参院議員らもマイクで支持を呼びかけた。
中井候補は「高齢者や弱者の暮らしを支える町政を」と交通移動サービスの拡充や買い物支援に取り組むとし、「民間活力の導入や連携で旧吉野小学校跡地を未来につなげる拠点にしたい」と主張。
老朽化した庁舎の整備については審議会の検討や町民の声を聞きながら方針を示すとし、「今ある公共施設を使い、交通移動支援などに財源を還元したい。次世代が希望を持ち、住民が安心できる町政運営に取り組みたい」と訴えた。