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奈良・古社寺の花めぐり/石段を真っ赤に染める - 仏隆寺でヒガンバナ見ごろ

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石段の周囲を真っ赤に染めているヒガンバナ=21日、宇陀市榛原赤埴の仏隆寺

 宇陀市榛原赤埴の仏隆寺でヒガンバナが見ごろを迎え、山門に続く参道の石段(197段)周辺を真っ赤に染めている。

 

 同寺のヒガンバナは樹齢900年以上とされる「千年桜」とともに人気の観光スポット。ただイノシシやシカによる獣害で、2013〜14年に絶滅寸前に陥った。その後、獣害防護柵を設置し、全国各地から寄贈された球根を植栽して3年かけて復活した。生育環境を維持するため、5〜8月の毎月1回、寺関係者が自生地の草刈りに汗を流す。

 

 今年は猛暑の影響で例年より1週間ほど生育が遅かったが、お彼岸に間に合わせるかのように19日ごろ開花が始まった。同寺は「石段の周囲から咲き始めており、ヒガンバナ畑の花は10月第1週ごろまで楽しめるのでは」と話す。

見ごろを迎えているヒガンバナ=21日、宇陀市榛原赤埴の仏隆寺

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