安倍氏の慰霊碑、奈良・三笠霊苑に建立 佐藤議員ら参列し除幕式
昨年7月8日に奈良市内で銃撃を受け亡くなった安倍晋三元総理の慰霊・顕彰碑が一周忌を前に奈良市川上町の三笠霊苑に建立され1日、関係者が出席して除幕式が行われた。
自民党県連の有志らをはじめ関係者らが「安倍晋三元内閣総理大臣感謝と継承の会奈良」を発足。世界遺産「春日原始林」の麓の自然豊かな場所に慰霊・顕彰碑を建立した。安倍元総理が敬愛していた吉田松陰の著「留魂録」からとって「留魂碑(りゅうこんひ)」と命名された。
高さ約1.2メートル、幅約1.1メートルの御影石の石碑のプレートに、安倍元総理が生前好んだ言葉「不動心」の文字が刻まれている。
除幕式には、同会顧問の高市早苗経済安全保障担当相、会長を務める佐藤啓参議院議員をはじめ関係者約40人が参列し献花を行った。
また安倍昭恵夫人は先月28日に現地を訪れ「多くの方に訪れていただき、主人を思い出していただけば何よりの供養になるかと思います。この留魂碑を通して新たに多くの種がまかれ育っていくことを、主人も楽しみに見守っていくことでしょう」と感謝の意を述べた。
式典の後、取材に応じた佐藤参議院議員は「関係者一同が安倍先生の御霊を慰め、功績を顕彰できる碑を静かな場所に作りたいと願っていた。先生を慕う多くの皆さまが訪れご遺徳をしのぶ場所になれば」と思いを語った。
留魂碑は一般の人も参拝できる。時間は午前8時から午後5時まで。また7月8、9日には銃撃現場となった近鉄西大寺駅北口に献花台の設置が予定されている。