くら・クラの会、大和郡山でコンサート 雅楽など多彩な演奏披露

音楽家を中心に異業種の仲間で構成する「くらしにちょっとクラシック音楽!の会」(くら・クラの会、筒井寛昭会長)の定例コンサート「くら・クラのパパの日は、わがママコンサート」が18日、奈良県大和郡山市北郡山町のやまと郡山城ホールで開かれ、家族連れら約160人が雅楽やポピュラー音楽などを楽しんだ。
同会は生の音楽を楽しむ場などをつくろうと、2003年に発足。今回で21年目のコンサートとなった。
2部構成で1部の雅楽では、奈良雅楽アンサンブルのメンバーである、篳篥(ひちりき)奏者の由利龍示さんら3人が、笙(しょう)や横笛も使って雅楽の古典といわれる「平調音取(ひょうじょうねとり)」など4曲を、解説や楽器説明を交えながら披露。
「新しい響きの旅=シルクロードの西と東」と題した2部では、同アンサンブルメンバーと、バイオリン奏者の農沢明大さん、ピアニストの佐藤明子さん、シンガーソングライターの日置晋さんら5人が、「ふるさと」やナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」、「ムーン・リバー」など日米英伊4カ国の音楽を演奏。最後は、出演者全員と会場が一緒になって同会の愛唱歌である「時代」を合唱し、コンサートを盛り上げた。
冒頭、同会を代表してあいさつした上田清・大和郡山市長は「当会として、これまでいろんな人との出会いがあり縁もあった。きょうはここでコンサートを楽しんでもらい、家に帰ったら『父の日だ』と主張してもらえれば」と話した。