社会
「思ひ草」、ナンバンギセル開花

奈良市春日野町の春日大社万葉植物園で、秋の草花、ナンバンギセルの花が咲き始めた。
万葉集では「思ひ草」と詠まれているナンバンギセル。ハマウツボ科の寄生植物で、日本を含むアジア南部の温帯から熱帯に生息し、ススキなどイネ科の根に寄生して生える。
動植物園は日本でもっとも古い万葉植物園で、ナンバンギセルは秋の花のコーナーなどで、ススキの根元にひっそりと咲いている。園内では、オミナエシやケイトウなど秋の花が咲き、季節の移り変わりを楽しめる。