「貞享本当麻曼荼羅」の開眼法要 奈良博で7月16日から展示

奈良国立博物館(奈良市登大路町)できょう16日に開幕する特別展「中将姫と當麻曼荼羅(まんだら)-祈りが紡ぐ物語」に先立ち、15日、展示会場で貞享本当麻曼荼羅(重要文化財・当麻寺蔵)の開眼法要が営まれた。同曼荼羅は2020年に修理を終え、初公開となる。当麻寺(奈良県葛城市当麻)の川中光教住職ら僧侶5人が同曼荼羅の前に設けられた祭壇で読経。同館の井上洋一館長らが焼香した。
当麻寺の本尊「綴(つづれ)織当麻曼荼羅」(当麻寺蔵)は奈良時代の貴族の娘「中将姫」の祈りから織り表され、広く尊ばれてきた。その写し貞享本当麻曼荼羅は、巨大な4メートル四方の綴織と同サイズで、数ある写しの中でも最も詳細な図様と、鮮やかな色彩で江戸時代に描かれている。
同展は、午前9時半から午後6時開館。月曜休館。観覧料は一般1600円、高校・大学生1000円、小中学生500円。
問い合わせは同館、ハローダイヤル050(5542)8600。