西野さん、内蒙古からの帰国体験語る - 奈良で県日中友好協会「春季講演会」

県日本中国友好協会(天根俊治会長)女性部の春季講演会が10日、奈良市上三条町の市中部公民館で開かれた。会員や学生、一般市民ら約120人が参加。同協会副会長の西野知賀子さんの講演「昭和20年8月20日 内蒙古から長城を越えて―日本人居留民4万人 奇跡の脱出―その頃満州では」に熱心に耳を傾けた。
当時の内蒙古で3歳の時に終戦を迎えた西野さんは、終戦直前旧ソ連軍などが侵攻してきたものの現地約4万人の邦人が戦禍を逃れ、早期に帰国できた自身の体験を紹介。隣接する旧満州の邦人が同様の侵攻で多数の死者や抑留者、残留孤児・婦人を出し、帰国も遅れたことと比較して語った。