奈良公園の猿沢池、鷺池 水質環境、改善へ

県、流水量増など計画
水質の悪化が指摘されている奈良公園の猿沢池と鷺(さぎ)池について、県は水環境改善に向けた事業の実施計画をまとめた。両池は奈良公園を代表する景勝地で人気の観光スポットだが、近年は水が濁り、微生物由来の浮遊物が見られたり、アオコによる悪臭がするなど問題が発生、対策が求められていた。来年度以降、泥の除去や池に流入する水量を増やすなどの事業を行い水質改善を目指す。
県奈良公園室によると、猿沢池は現在、流入水量が少ないため水の入れ替わりがほとんどなく、濁りや浮遊物も見られる状態が続いている。浮見堂がある鷺池も夏場を中心にアオコが発生、悪臭がするなどの問題が起きている。このため今年2月に鷺池の水を抜くなど現状の調査を行い、対策をまとめた。