歴史文化
諸堂を巡拝、参籠中の無事祈る お水取り「社参(しゃさん)」
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奈良市雑司町の東大寺で21日、二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)の練行衆(れんぎょうしゅう)11人が、境内の諸堂を巡拝して参籠中の無事を祈る「社参(しゃさん)」があった。
練行衆らは午後1時ごろ、前行「別火(べっか)」の宿舎としている別火坊を出発。和上役の橋村公英執事長を先頭に境内を行列し、大仏殿や天皇殿、初代別当・良弁僧正を祭る開山堂などを参拝した。
二月堂下の湯屋では、練行衆一人一人の参籠の意思を確認し、入浴する「試みの湯」があった。入浴後は、二月堂の舞台に上がり聖武天皇陵(奈良市法蓮町)を拝んだ。