新年は、干支(えと)で言うと巳(み)。詳しくは、60年に一度の乙巳(きのと・み)という特別な年で、成長から結実へと向かう年だそうだ。

　昨年は政治や選挙の話題が耳目を集めた。自民党の裏金問題をはじめ、大半が道半ばで年を明けた。今年は参院選もあり、本物の「政治改革」の結実を期待したい。

　そもそも自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡っては、いまだに全容解明に至っていない。まずは一連の経緯の事実を明らかにすることだ。

　そして大事なのは「政治とカネ」という日本政治の長年の課題について、政党や政治家だけでなく、国民全体のレベルで共通認識を得ることだ。

　昨年は、県内の政治・行政でもさまざまな課題・問題が露呈した。国と地方の政治の相関関係もかなり浮き彫りになってきた。今夏の参院選で何が露呈してくるかにも注目。

　今年が成長から結実へという年であるなら、政治改革も新たな地平が見えるかもしれない。その実現を願って初詣に行こう。桜井市にある大神神社は「巳さん(蛇)」にゆかりの神社。願いはかなう…かな。(北)