国原譜

「自分と他者が違うからこそ一人一人の『…

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 「自分と他者が違うからこそ一人一人の『色』は輝けるのだと思う」。今年の全国中学生人権作文コンテスト県大会で最優秀賞に選ばれた西川ももさん(青翔中学2年)の作文から抜粋した。

 

 好きな色の色紙で好きなものを作る図工の時間。ピンク色を選んだ西川さんの耳に、どこからか「ピンクってダサくね。小1女子かよ」と声が聞こえた。

 

 それ以来、西川さんはピンク色を選ばなくなった。ところがある日、男子生徒の一人が堂々とピンク色を選び、「おれ、ピンク好きやねん」とだけ言った。

 

 この出来事が西川さんを変えた。「相手の『色』もよく理解し、話し合うことで、カラフルな世界に近づくのではないか」。そんな気付きを西川さんは今回の作文でつづった。自分の「色」を自信を持って言える社会にと願う。

 

 県大会の入賞作文には、中学生の目で見た社会への疑問や気付きが随所に織り込まれ、人権を意識する機会が日常の中に数限りなくあることを教えてくれる。

 

 各種のハラスメントが問題となっている大人社会も、これらの作文に変革のヒントを見つけたい。 (増)

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