エンドウ豆の若菜である豆苗を買った。料…
エンドウ豆の若菜である豆苗を買った。料理に使用した後、残った根だけが水に浸るように育てると再収穫できる。物価高の折、優等生の野菜である。
水を替えてやるだけで、すくすくと成長し、1週間ほどで立派になる。その過程を見るのがすごく楽しかった。これが育てる喜びなのかと。
職業ではなく親戚や友人が野菜づくりをしているのを、「ほかにすることがないのか」「食費を節約したいのだな」と冷ややかに眺めていたのを反省した。
野菜だけではないだろう。子育てや教育関係の仕事をするやりがいも、人を成長させ、それを見守る喜びにあるのではないだろうか。人と野菜を一緒にするなと叱られるかもしれないが。
あるミュージカル俳優が長期公演の際、「最終日に最高の出来になるのを目指す。日々の公演でわれわれは成長するから」と話していたのをラジオ番組で聞いた。
衆院選挙投票日が目前に迫っている。信頼できる候補者が見つからないと嘆いている人もいるようだが、「政治家として今後、成長してくれそうだ」と期待を込めて1票を。(栄)