往年の人気アニメ「ルパン三世」を見てい…
往年の人気アニメ「ルパン三世」を見ていたら、太平洋戦争が終わったと知らず、戦地ラバウルでゼロ戦に乗る日本兵が登場した。
いくらフィクションのアニメといっても兵士の年齢がおかしいのではないか。と疑問に思ったが、このアニメは1977年製作。終戦後32年しかたっておらず、若く従軍したなら生き残っていても50歳代だから現実味がある。
今は戦後79年である。生々しい戦争体験を語ることのできる人が少なくなってきた。ロシアのウクライナ侵略や中東で戦闘が続き、世界情勢が緊迫する中、日本人の戦争記憶は風化が著しい。
悲惨な戦争を忘れず、平和の尊さを次世代に伝える1冊に出合った。梯久美子著「戦争ミュージアム―記憶の回路をつなぐ」(岩波新書)である。
「大久野島毒ガス資料館」(広島県)、「予科練平和記念館」(茨城県)、「戦没画学生慰霊美術館 無言館」(長野県)など14の博物館を紹介。ほとんどが一般にはあまり知られていない。
「前に向かって進むには、歴史をかえりみて教訓とするしかない」(著者あとがき)。同感である。(栄)