14日夜、奈良の東の空に花火が上がった…
関連ワード:
14日夜、奈良の東の空に花火が上がった。同日が最終日だった「しあわせ回廊なら瑠璃絵2024」のイベントの一つで、奈良公園の144回目の「バースデー」を祝って打ち上げられた。
奈良公園は1880(明治13)年2月14日、太政官布達に基づき開設。1960(昭和35)年には都市公園に定められた。
約660ヘクタールの広大な敷地面積を誇り、周辺には美しい自然と、春日大社や東大寺、興福寺をはじめ豊かな歴史を持つ社寺がが存在。さらに春日大社の神の使いとして大切に守られてきた愛らしい鹿が群れ遊ぶ。
特筆すべきことは、こうした魅力的な風景が35万人が住む市街地に隣接した場所に広がることだ。世界中、どこを探してもない稀有な例といえるだろう。
古都・奈良の顔というべき場所であり、年間約1300万人の観光客を集める。訪日外国人観客からも人気が高く、「訪れたい日本の公園」の上位に位置するという。
奈良にとって奈良公園は、貴重な歴史文化資産であるとともに観光資源でもある。今後も文化財や景観を守りつつ、地域の発展に生かしたい。(法)