ホモ・サピエンス(人類)は、狩猟採集民…
ホモ・サピエンス(人類)は、狩猟採集民から現代人まで、150人を一つの社会構成単位としていると「人類の起源」(中公新書)から教わった。
著者の篠田謙一氏によると、年賀状をやりとりする人数や、携帯電話のアドレス帳など、平均をとるとこの数字。私たちの脳では、顔と名前を一致させ、その人の考えなどを理解できるのはこの程度とか。
確かにSNSなどで友達数百人、数千人という人もいるが、ほとんど顔も覚えていない人が多いのでは。
150人との数字も仕事の現役時代で、高齢になれば体力的、経済的にもきつくなって交際範囲は狭くなってくるのではないか。
遠い姻戚関係にあった人が、今後親戚付き合いを止めると言ってきた。高齢者が共同生活をおくるシェアハウスで老後を過ごすという。
「交際する人の数は少なくとも助け合える濃い関係を」との考えだろう。ただし、政治家だとこうはいかない。かつて某ベテラン県議に、「多選できる秘訣(ひけつ)は」と尋ねたらこう答えたとか。「知らん人でも市内で葬式があったら必ず顔を出すことや」(栄)