コロナやロシアによるウクライナ侵攻、安…
コロナやロシアによるウクライナ侵攻、安倍元首相の銃撃事件に伴う旧統一教会の問題と、世紀末のような世相のなかで、明るい展望を聞いた。
本紙が主催する政経懇話会の合同例会で、荒井正吾知事が講師となって、奈良の発展を生み出す「新都づくり戦略」をテーマに語った。
健康、医療、子育て、防災、雇用など多岐にわたって、現在進行中の施策や、これからの展望を詳細に語り、奈良も捨てたものではないぞと、思わせてくれた。
普通なら夢物語に聞こえるものだが、データを駆使しての説明なので、実現可能と思わせるに十分だった。話は具体的なのだが、なぜかもやもやした消化不良気味なのはどうしたことか。
それは半年後に控えた知事選があるからだし、荒井知事が態度を明らかにしていないせいでもある。講演の中身は、数年どころか10年以上も先のことまである。
それなら、自らの手で進めたいと、明言すべき時がきているのではないか。5選を目指すとなると、あの8選知事の故・奥田良三氏以来となる。有権者にとっては激戦であることが望ましい。(治)