国原譜

“前倒し”の形で誕生した第二次岸田改造…

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 “前倒し”の形で誕生した第二次岸田改造内閣。安定した政権運営を狙ったのだろうが、いわゆる「旧統一教会」問題がずっと尾を引いている。関係した閣僚らへの追及の声は止まず、各種世論調査の内閣支持率も下降したままだ。

 

 くだんの閣僚の受け答えは何とも歯切れが悪く、おどおどしているようにも見える。

 

 例えばY大臣は、外国で講演したにもかかわらず「資料がないため出席は確認できなかった」と苦しい言い訳ざんまい。

 

 海外へ行く機会なんて、そうあるものではない。ましてや異国の地での講演など忘れられるものではない。昭和の時代に“流行語”にもなった「記憶にございません」の令和バージョンだろうか。

 

 政治家は“実績”を大事にするものと思っていたが、そうではないらしい。触れられたくない過去は、あっさりと「なかったことにする」。悩み多き庶民には、なかなかできない芸当だ。

 

 岸田首相は31日の会見で、自民党と教会との関係を断絶することを明言した。「過去」を「きちんと」整理し、未来へ向かって再出発ができるのか、力量が問われている。(恵)

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