先日、録画しておいたテレビの十津川警部…
先日、録画しておいたテレビの十津川警部シリーズ「南紀白浜殺人ルート」を見ていたら、東京から和歌山へ向かう容疑者のアリバイ工作にJR和歌山線が使われていた。
20年前の王寺駅5番ホームから出発する、今ではもう見られないクリーム色に朱色の帯の電車。部下の刑事2人と乗り込む十津川警部(渡瀬恒彦)。乗客と車掌の会話からトリックに気付いた警部は、男性刑事1人を乗せたまま志都美駅で下車。
画面が変わり、電車が和歌山駅に着く直前に突然警部らが車内に現れ、驚く男性刑事。ここから謎解きタイムなのだが、県民ならすぐ分かるお話だ。
容疑者は、志都美の手前でわざと車掌ともめ事を起こして自分を印象付けた後引き返し、王寺から天王寺へ出て、阪和線の「特急くろしお」で先回りという展開だ。王寺から和歌山へ行くのに、2時間半もかけてのんびり行く人は、極めて少数派だろう。
昔のドラマの再放送には、今では見られないものが出て来て楽しい。
十津川警部は他にも何人かが演じたが、やはり渡瀬さんと伊東四朗さんの「亀さん」、コンビが好きだ。(恵)