地元食材、一流の料理に 「ミシュランガイド奈良2025」デジタルで公開 総掲載83軒、新規店も

日本ミシュランタイヤ(群馬県太田市、須藤元社長)は14日、星の数での格付けなどでおいしく、訪れる価値のある店を紹介するグルメガイド「ミシュランガイド奈良2025」の公開を始めた。総掲載軒数は83軒で、デジタルのみの公開。掲載店はミシュランガイドの公式アプリ、または公式ウェブサイト(https://guide.michelin.com/)で確認できる。
奈良県全域が調査対象で、毎年デジタルで掲載が公開される現在の形になってからは、22年以来今年で4回目。素材の質や料理技術、味付け、独創性、一貫性が優れたレストラン、飲食店を格付けするなどして紹介している。
昨年掲載の二つ星4軒は評価を維持。一つ星は新規3軒を含む計18軒が掲載された。価格以上の満足感が得られる料理を提供するビブグルマンは、新規1軒を含め計15軒だった。
このほかインスペクターと呼ばれる調査人が薦めるレストラン・飲食店のセレクテッドレストランは、新規が2軒で計46軒。環境にも配慮した地元での食材の栽培、調達をはじめ持続可能な料理づくり、提供を積極的に推進する店のミシュラングリーンスターでは、従来掲載の6軒が評価を維持し、さらに1軒増えて計7軒(うち一つ星3軒)となった。
掲載店を発表した、同社ミシュランガイド・RPWA事業部の三輪唆矢佳執行役員は「奈良は野菜や肉など地元由来の素晴らしい食材を、一流の料理人がうまく使った料理を提供している興味深い地域」とし、「公式アプリでは全世界で選ばれたレストラン・飲食店、ホテルを検索することができ、予約もできる。上手に活用してもらえれば」と話した。
問い合わせは、日本ミシュランタイヤお客さま相談室、電話0276(25)4411。
評価発表前には三輪執行役員らが、県庁の山下真知事を表敬訪問し、評価の内容、方法などを説明。山下知事は「星の獲得は店の関係者の励みになるとともに、県内外の人々に対するステータスにもなる。利用する立場としても来年以降も発表を続けてほしい」と述べた。
星の獲得店は次の通り(順不同、かっこ内は所在地、内容など)。
【二つ星】アコルドゥ(奈良市、イノベーティブ)▷御料理 花墻〈はながき〉(同、日本料理)▷白〈つくも〉(同、同)▷奈良 而今〈にこん〉(同、同)
【一つ星】味の風 にしむら(桜井市、日本料理)▷味の旅人 浪漫(奈良市、同)▷アプリュス(御所市、フランス料理、新規)▷ヴィラ コムニコ(奈良市、イノベーティブ、同)▷おか田(同、日本料理)▷お料理 ひろ岡(同、同)▷懐石 森本(橿原市、同)▷小粋料理 味 万惣(奈良市、同)▷五感 魚銀(同、同)▷鮨 かわしま(橿原市、すし)▷セン(天川村、イノベーティブ、新規・ミシュラングリーンスター)▷ダ テッラ(明日香村、イタリア料理、ミシュラングリーンスター)▷中國菜 奈良町 枸杞〈くこ〉(奈良市、中国料理、同)▷まつ㐂(同、日本料理)▷ラ・テラス“イリゼ”(同、フランス料理)▷ラ・トラース(同、同)▷レガ(葛城市、イタリア料理)▷和 やまむら(奈良市、日本料理)