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【大阪・関西万博】平和を刻んだ「万博刀」 奈良県在住の刀匠・月山氏の新作 4月25日まで日本刀展、鎌倉時代から現代までの名刀展示

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「万博刀」について語る月山氏=23日、大阪市此花区夢洲の大阪・関西万博会場ギャラリーイースト

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 日本美術刀剣保存協会(日刀保)と同協会大阪支部などは、大阪・関西万博会場で、「日本刀展(ザ・サムライ・ソード)」を開いている。県指定無形文化財保持者の刀匠・月山貞利氏(奈良県桜井市)が平和の願いを込めて制作した直刀「万博刀」も展示されている。25日まで。

 

 鎌倉時代から現代までの名刀26振りを展示。23日に会場で開かれたトークショーで月山氏は、日本刀が国内外で高い関心を集めていることについて「私の所にも海外の人が見学に来る。世界中の人たちと交流できて喜んでいる。平和だからこそ刀が作れる」と話した。

 

 万博刀は刀身に「WORLD PEACE」と金象嵌(ぞうがん)が施され、「大阪関西万博記念」と銘が打たれている。月山氏は世界中で続く紛争に心を寄せ「世界平和を願って作った」と紹介、見る人に平和への共感を促す目的があると説明した。

 

 さやには紅梅の蒔絵(まきえ)が施され、柄にミャクミャクも登場。

 

 同展は、同支部が2028年に80周年を迎えるのに先立ち企画。同支部の松田健次郎代表理事は「会員が所蔵する美術刀を集めた。高度な技術と美しさを見てほしい」とPRした。

 

 24日には、同展に太刀を出展している県指定無形文化財保持者の刀匠、河内國平氏(奈良県東吉野村)がトークショーを行う。

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