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仲間の応援背に受けて 真剣勝負を経験 - バドミントン・Nコラボレーションカップ

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「Nコラボレーションカップ」に出場した選手ら=大和郡山市山田町の奈良学園中学高校体育館

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県高体連バド専門部 定期開催に意欲

 奈良県高校体育連盟(県高体連)のバドミントン専門部は昨年12月22日、大和郡山市山田町の奈良学園中学高校体育館で団体戦「Nコラボレーションカップ」を開いた。

 

 公式大会と異なり、近畿大会に出場していないなどの出場制限が設けられ、全国大会などに縁の薄い県内高校のバドミントン部員が対象。いつもは応援する側だった部員に選手として試合する経験を与えると共に、いかに仲間の応援が力になるかを体感してもらいたいという思いが込められている。

 

 

初対面同士でチーム、励まし合い絆

 チームは学校別ではなく全参加者で抽選して組まれた。8、9人を1チームに男子24、女子12チームが編成され、午前の予選は3チームに分かれ15点マッチの総当たりリーグで順位を決定。全選手が試合に出場できるようダブルス4、シングルス1で実施した。

 

 午後からは各リーグ1~3位で決勝トーナメントを行い、5セット計55点を先取したチームが勝利する方式で勝敗を決めた。男女の1位トーナメント優勝チームにはメダルが贈られた。

 

 初めて顔を合わせる者同士で組まれたチームも、試合ごとに交流が深まり、勝てば共に喜び、負ければ悔しさをにじませる、白熱の真剣勝負が繰り広げられた。

 

 チームとして見事優勝したメンバーの郡山2年、福本結奈さんは、「ほとんど知らない人とのチームだったが、応援したり励まし合ったりしている間に中が深まった。めっちゃ楽しかった」と笑顔で話した。

 

 堀崇専門委員長(奈良大付バドミントン部監督)は、「専門部の受任委員会で1年かけて企画してきたが、こうして実現できたのは各先生方の協力があってこそ。人材が大きな財産だと改めて感じた。越えていかなければならない課題はあるが、ぜひ継続して取り組んでいきたい」と、定期開催に意欲を示した。

 

 この日行われた多くの試合では、あっさりと勝敗が決まるものが少なく、最後まで粘りを見せる激戦は観戦しがいがあった。今回は会場の都合上観客を入れることはかなわなかったが、今後はより多くの人に観戦の機会があれば大会はさらに盛り上がるだろう。(有賀)

 

優勝メダルを手にした女子優勝チームの選手=同

 

 

 

2025年1月15日付・奈良新聞に掲載

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