歴史文化

呵々大笑の「宇賀神像」 巳年にちなみ特別公開 奈良市の薬師寺で1月15日まで

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頭巾をかぶり呵々大笑(かかたいしょう)する「宇賀神像」と、青海波(せいがいは)の台座の上に鎮座し同像を支える金亀=2日、奈良市西ノ京町の薬師寺東院堂

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 巳(み)年にちなみ、奈良市西ノ京町の「薬師寺」東院堂で「宇賀神(うがじん)像」(像高15.8センチ)が特別公開されている。室町時代(14~15世紀)に造られたとされ、とぐろを巻く蛇の体に老翁の顔を持つ。15日まで。

 

 宇賀神は、貧家に穀物や財をもたらす福神で、鎌倉時代以降に信仰される。同寺では家を鎮めるという意味から「鎮宅(ちんたく)さん」と呼ぶ。また、穀物をつかさどる「倉ノ稲魂命(うけのみたまのみこと)」もしくは「保食(うけもち)ノ神」のいずれかの「うけ」の音が、「宇賀(うが)」に転じたといわれる。

 

 同像の隣では8本の手に宝剣や宝珠などを捧げ持ち、逆巻く波と色とりどりの雲の中から湧き出る姿をかたどったとされる「弁才天湧出(べんざいてんゆじゅつ)像」も特別公開。その頭上にも宇賀神が鎮座している。

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