政治

県都・奈良市のまちづくりの展望を聞く - 2025新春インタビュー 仲川元庸・奈良市長

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奈良市斎苑「旅立ちの杜」で行われているクラシックコンサート(同市提供)

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 新年が明け、2025年は奈良市の仲川元庸市長にとって4期目の任期もいよいよ終盤となる。県都のかじ取り役として、まちづくりの大きな課題に取り組み、新斎苑「旅立ちの杜(もり)」(横井町)の完成、中核市として4番目となる児童相談所・一時保護所を備えた「奈良市子どもセンター」(柏木町)開設など、着実な歩みを続けてきた。7月30日の任期満了に向け、進退についてはまだ明らかにしていないが、新年に当たり、4期12年を振り返り、市政推進の思いを語ってもらった。(聞き手・増山和樹奈良新聞社編集部部長)

 

インタビューは2025年1月1日付奈良新聞第2特集に掲載

 

 

変わりつつあるまちの姿 近鉄西大寺駅周辺など

 ―仲川市政の4期目もいよいよあとわずかですが、振り返って。
 

 仲川市長 特に今期は今まで着手してきたまちづくりの具体的な姿が市民にも見えてきたと思います。22年春に子どもセンターが完成し、新斎苑も稼働を始めました。昨年は大和中央道の敷島工区が開通し、街の姿が変わりつつあります。23年春には近鉄大和西大寺駅北口の駅前広場や周辺整備もほぼ完成し、長年取り組んできた駅南北の玄関口整備も整いました。
 

 まちづくりの、質的転換も必要になっています。1970年代の右肩上がりの時代、ベッドタウンとして成長した街の発展が、高齢化、空き家も増えるなど、頭打ちになっています。次の半世紀に向け、明確なまちづくりの絵をどう描くのか。例えば、今回近鉄大和西大寺駅北口では車中心でなく人の流れを重視し歩道を大きく、設計を変えました。デジタル化が進む一方、人とのつながりを身近に感じられる空間や仕掛けが必要と考えたからです。

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