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にぎわう境内「お葉付き銀杏を観る会」 - 音羽山観音寺後藤住職の花だより

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黄色く色づくお葉付きイチョウと大勢の参拝者

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 奈良県桜井市の尼寺「音羽山観音寺」では、毎月17日が観音さまとのご縁日で勤行が行われますが、昨年の11月はこのご縁日に合わせて「お葉付き銀杏(いちょう)を観る会」が行われました。黄色く色づいたイチョウの木に、多くの人が集まりました。記者も初めてのご縁日に参加しました。

 

 勤行は10時に始まります。少し前に着くようにと向かいましたが、手前の大きい方の駐車場もほぼ満車。寺の法被を着た手伝いの人が停め方を指示してくれます。歩き始めると、2組ほど前を歩いている参拝者がいました。

 

 11月も半ばを過ぎたにも関わらず、この日は気温が高く途中で上着を脱ぐぐらいの暑さ。雨と言っていた天気予報ははずれたようで、晴れ間ものぞいていました。

 

 汗をかきながら寺にたどり着くと、いつもは「入ったら自分で閉めてください」と書かれている門が開けっ放しに。中に入ると、いつもの観音寺ではなく、大勢の人が既に集まっていました。これだけ人がいると、さすがに鹿も入ってこないのでしょうね。

 

 釣鐘堂のすぐ横にテントが張られ、受付に。とりあえず昼食券を購入します。ほかにも、まごころ便で詰められるようなジャムや八味唐辛子などが販売されていました。昼食券を引き換えると、中はお弁当と五色漬け、お茶、観音寺の案内等が入っていました。

 

 本堂の前の、いつもプランターが置いてある場所にもベンチが置かれ、既にお弁当を食べている人もいます。

 

 本堂も、いつもと違って五色の幕が張られ荘厳な雰囲気に。大勢の参拝者が本堂に中だけでなく、外からも勤行の始まりを待っています。

 

 10時になると、観音寺の後藤密榮住職と、もう一人男性の僧侶が現れ、勤行が始まりました。いつも話を聞く住職ですが、この時ばかりは少し遠い存在に感じます。

 

 境内では親子連れが黄色く色づくイチョウの下で肩車をしていたり、次々と上って来る人がいたりと、にぎやかさの中にもお経を唱える声が響きます。

 

 勤行が終わると、11時から高野山紙芝居「お照一灯」が本堂の前で上映され、多くの人が楽しんでいました。

 

 ほかにも、この日特製の念珠づくりや午後からは住職がお茶をふるまうお茶席も開かれました。

 

 音羽山観音寺のシンボル的なお葉付き銀杏。今年はギンナンはお休みの年となりましたが、黄色く色づいてこれだけ多くの人が集うのはさすがですね。

 

 勤行も終わり、一息つく住職に出会いました。

 

 「あら、来てくれたの」という住職はいつもと変わらない住職でした。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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