2025年頭にあたって 色紙の言葉に託すこの一年 - 奈良県内 市町村長からのメッセージ
奈良県内の市町村長が揮毫(きごう)
2025年を迎え、奈良県内の市町村長に今年の抱負や思いなどを色紙に表現していただいた(順不同)。
1月1日付奈良新聞 第2・第3特集に掲載。
奈良市 仲川 元庸市長
百
人生百年時代。ひとりが1世紀を生きる時代に突入した。今年は「昭和百年」で、奈良の街も今まさに14回目の百年を営んでいる。子どもたちが、百年を百回重ねた「万博イヤー」の時代を切り拓いていくことを期待している。
大和高田市 堀内 大造市長
希静
「希静」には静けさを希求する心、穏やかな未来への願いが込められている。市民が安心して穏やかに暮らすことができる調和の取れたまちづくりを目指し、本年も精いっぱい尽力してまいりたい。
大和郡山市 上田 清市長
啐啄同時
雛鳥(ひなどり)が卵の中から殻をつつき合図を送ると、親鳥が反応し外から殻をついばむ。親子の響きあう様を表した言葉。まちづくりも同じで、人と人が出会い響きあい、心が通じ合うことで新たなアイデアが生まれる。
天理市 並河 健市長
共育
教育は学校現場だけではない。地域全体で子どもたちを育み、多世代で支え合う地域のコミュニティーの形成。このテーマを自分の人生の使命と定め、ライフワークとして取り組んでいきたい。
橿原市 亀田 忠彦市長
らしさ
「橿原らしさ」を磨く1年にしたい。来年2月の市制70周年に向け、今年は市の良さをあらためて見つめ直したい。多様性の時代において、市民にも自分らしさを磨いてもらいたい。
桜井市 松井 正剛市長
創
「ハブシティ」を「創(つく)る」年として、拠点整備や交通アクセスの向上、観光ルートづくりなど、これまで別々であったものをつなげて「ハブシティ」を実現していく。
五條市 平岡 清司市長
躍動
実行力が問われる中、やるべきものはすぐに実行。常にその心を元にこれからも邁(まい)進していき、これからもさらに安全・安心なまちづくりに取り組む。
御所市 山田 秀士市長
志高く熱く
昨年10月、市長に就任させていただいた。政治にとどまらず、何事も「志高く熱く」がモットー。市長としては市政の目標を高く掲げ、市民や職員、議会の皆さんに熱い思いを伝えながら、前市政の継承、発展に努めてまいりたい。
生駒市 小紫 雅史市長
環
昨年「全国共生社会推進全国サミットinいこま」を開催。約2000人が参加し、市民・団体が実行委員会でつながった。市職員も福祉や観光、生涯学習など庁内いろんな課が集まって、いい経験となった。共生とは、誰しもが役割を持ち、人の役に立つことで、自分もまた助けられる。誰一人取り残さない。お互いさま、優しさの循環の輪っかだと思う。環は環境も意味し、温暖化、脱炭素などキーワードに、市民と自治体と事業者の共同のまちづくりの輪っかが必要だと考える。
香芝市 三橋 和史市長
都市計画
子育て世代を中心に人口増加を目指すまちづくりの土台が「都市計画」。高さ制限の緩和と都市計画区域の見直し、周辺道路の整備により、商業施設やマンションの開発、一戸建ての建設を促進する。
葛城市 阿古 和彦市長
礼
10月の市長選で応援していただき感謝の気持ちで務める決意を「礼」に込めた。「まちづくりの基礎はでき、これからその上に家を建てる作業」。
宇陀市 金剛 一智市長
進取
「宇陀だからできる!」と、進取の精神を力にして、目標に向かって挑戦を続ける。公民連携を軸として、課題解決に取り組んでいく。
山添村 野村 栄作村長
結
「和合結束」の「結」。山添村民と議会、行政の「結束の力」で、山添村を「元気で、夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村」にしていきたいという思いで選んだ。
平群町 西脇 洋貴町長
繋
心と心が繋(つな)がり、人と人が繋がり、未来へと繋がっていく、まちづくり。子どもたちを育み、住みたい、住み続けたい、多くの人に選ばれるまちでありたい―と願いを込めた。
三郷町 木谷 慎一郎町長
健
町民をはじめ職員、三郷町におけるすべての人々が、健やかな1年を過ごせるように願いを込めた。
斑鳩町 中西 和夫町長
創
西和医療センターの移転が決まり、県と連携を図りながら今年は新たなまちづくりがスタートする1年。『創造する』という意味でこの言葉を選んだ。
安堵町 西本 安博町長
奮
昨年は日本各地で多くの災害に見舞われた1年だった。心機一転を図る意味でも、もう一度皆で気持ちを奮い立たせ、力を合わせ今年1年頑張っていきたい。
川西町 小沢 晃広町長
発
4月1日に町制50周年を迎える。次の50年に向けた出発の年としたい。
三宅町 森田 浩司町長
三
町長として三期目がスタート。文字のように三宅町が笑えるまちづくりを、住民とともに進めていきたい。公約をどのように実現していくのか、あらためて初心に戻り課題に取り組んでいきたい。
田原本町 高江 啓史町長
幸
市町村長、市町村行政の使命は、住民の幸福度をいかに向上できるかということに尽きる。
曽爾村 芝田 秀数村長
飛躍
「小さくとも光輝くオンリーワン・ぬるべの郷 曽爾村」を目指し「飛躍」できる年になるよう、村づくりにまい進する。
御杖村 伊藤 収宜村長
歩
村民のニーズに合った有効な施策を見極め、これからも村の魅力を生み、育て、「安全・快適な御杖村」の実現を目指し、さらなる一歩を踏み出す。
高取町 中川 裕介町長
健やか
子どもから高齢者まで誰もが暮らしやすくなる、身近できめ細かい取り組みを着実に進めていく。社会の変化に機敏に対応して、今までの取り組みをさらに進め、「健やかに住み続けたくなる高取町」を目指す。
明日香村 森川 裕一村長
飛鳥
来年の「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録後に向け、飛鳥地域が飛躍するための準備の年にしたい。
上牧町 今中 富夫町長
安
町民の「安心安全」な暮らしを第一に、4期16年務めてきた。戦争や自然災害、政治不信がある昨今、町民が心安らかに生活できるまちづくりを大切にしたい。
王寺町 平井 康之町長
和
町制100周年を迎える今初心に返り、町のシンボル「和(やわらぎ)の鐘」が象徴する聖徳太子が制定した「十七条憲法」の「和」を大切にする精神で、町を愛する心や思いやりを次世代へ継承したい。
広陵町 山村 吉由町長
命
町は人で支えてもらっている。命のつながりで広陵町も町制施行70周年を迎える。新年も安全で安心して暮らせるまちづくりを進めていく。
河合町 森川 喜之町長
魅力発信
2024年度からまちづくり推進部に「観光振興課」を新設。河合町の特産品や、観光資源の馬見丘陵公園、古墳、広瀬神社などの魅力を発信していきたい。
吉野町 中井 章太町長
軸
先人から受け継いだ資源を生かし、未来の吉野町を創造していく大きな節目の年。吉野の現在・過去・未来を形成する資源軸を大切に、信念というブレない「軸」を持って突き進む。
大淀町 辻本 真宏町長
先
新年あけましておめでとうございます。「先(せん)の先を読む」これから先の動向や展開を予測し、効率的な行財政運営に取り組んでいく。
下市町 仲嶋 久雄町長
躍動
「下市あきつ学園」開校に伴い、廃校となった校舎が、次々と「下市集学校」「KITO」としてオープンし、にぎわいを増している。今こそ「下市町一丸」となって「躍動する下市」を目指していく。
黒滝村 植田 忠三郎村長
信
新年あけましておめでとうございます。本年も黒滝村の発展と村民の幸福を第一に目指すとともに、更なる信頼を得られるよう、行政運営に取り組む。
天川村 車谷 重高村長
魅
新年明けましておめでとうございます。天川村は古来、「後鬼(ごき)」の里として知られ、山岳密教の発祥と関わりがあり、現在もその精神を受け継いでいる場所。本年もさらなる発展繁栄を目指し「魅力」ある地域づくりに取り組む。
野迫川村 吉井 善嗣村長
環
今年の重点事業として「小水力発電」と「木質バイオマスの活用」を考えている。環境に配慮した施策を進め、循環型社会の実現に向けて取り組みたい。
十津川村 小山手 修造村長
勁
「疾風に勁草を知る」。「勁草」は強い草のこと。激しい逆風にさらされて、初めて、強く丈夫な草が見分けられる。今後想定される大きな変化や困難に直面した時に、私自身の真贋(しんがん)も試される。そんな心積もりを抱負とする。
下北山村 南 正文村長
心機一転
旧下北山小学校を改修整備した新庁舎での行政運営が始まる。今まで以上の行政サービスと身近で信頼される地域の拠点として職員一同新たな気持ちで新年をスタートしたいと考えている。
上北山村 山室 潔村長
果敢
3期目の挑戦。前例にこだわることなく果敢に攻めの姿勢で臨みたい。山村を取り巻く状況は年ごとに厳しくなる。こんな時こそ、この気構えが必要と思う。
川上村 泉谷 隆夫村長
初
新たな始まりや、物事の原点に立ち返るという意味がある。常に初心を忘れず、村民の皆さまの声をしっかりとお聞きしながら、未来に向けた新しい取り組みを行いたい。
東吉野村 水本 実村長
想
想(おも)いはエネルギーとなり、必ず届く。 まずは想うことから始まる。