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鎌を手に草刈りする住職。うっかり刈ってしまった花の行き先は? - 音羽山観音寺後藤住職の花だより

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「あ、ノコンギクを刈っちゃった」と住職

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 奈良県桜井市にある尼寺「音羽山観音寺」。寺を訪ねた、この日は参拝者も多く、後藤密榮住職は大忙しです。その合間にも、気になることはいろいろあるようで…。

 

 福岡から、静岡から、県内からと次々に参拝者が訪れたこの日。少し参拝者が途切れたと思ったら、鎌を手にする住職の姿がありました。

 

 本堂の前の草が気になりだしたようです。腰をかがめて雑草を刈り始めました。

 

 「ノコンギクだわ。これは置いておかないとね」

 

 雑草の中に、ピンク色の小さな花がありました。住職にとってはかわいい花です。

 

 「私の花壇の草刈りは難しいのよ」

 

 雑草のように見えても住職にとって大事な花が混じっています。

 

 「あら、刈っちゃった」

 

 話しながら草刈りをしていると、残しておこうと思っていたノコンギクを刈ってしまったようです。

 

 「洗心に生けよう。せっかく咲いたんだからね」

 

 観音寺では手水(ちょうず)舎のことを洗心と読んでいます。そこに、いつも花が飾られているので、そこに生けるようです。

 

 「こんなことをしているから、仕事が進まないのよね」

 

 そう言いながら、草刈りをしていた元の場所に戻りますが…。

 

 「結局、あんまり変わらないのよね。最終的に自然がいっぱいよ」

 

 そうして出来上がったのが住職の庭ですね。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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