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酒造業界の発展祈り 奈良県桜井市・大神神社で醸造安全祈願祭

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4人の巫女が奉納した神楽「うま酒みわの舞」=14日、桜井市三輪の大神神社

 本格的な日本酒造りのシーズンを迎え、古くから酒の神様としても信仰を集める奈良県桜井市三輪の大神神社で14日、「醸造安全祈願祭」があった。全国から参列した酒造関係者約150人がおいしい新酒の無事醸造と酒造業界の発展を祈った。

 

 

 拝殿での祭典では、井上宅朗宮司が祝詞を上げ、神社の神木である杉の枝を手にした4人の巫女(みこ)が神楽「うま酒みわの舞」を奉納した。祭典後、参列者は杜氏(とうじ)の祖先神として信仰される摂社・活日(いくひ)神社を参拝した。

 

 南西回廊では全国の酒造会社約270社が供えた酒500本以上が並ぶ「全国銘酒展」も開かれた。

 

 今月5日には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に日本が提案している「伝統的酒造り」が、ユネスコの評価機関により無形文化遺産へ登録するよう勧告されたばかり。

 

 祭典に参列した県酒造組合の北岡篤会長は「日本酒に注目する機運が高まる一方で、業界は人手不足や資材高騰などで足元は厳しい。価値を高められる酒を造っていきたい」と意欲を語った。

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