奈良県葛城市長選あす10月20日に告示 現職と新人が出馬か
任期満了(10月30日)に伴う奈良県葛城市長選挙はあす20日、告示される。これまで、現職の阿古和彦氏(65)=2期目=と、同市議会議員で新人の梨本洪珪(ひろき)氏(54)がいずれも無所属で立候補の準備を進めており、現新一騎打ちの構図が予想される。投開票は27日。
阿古氏は1期目から「市民第一の住みよい街づくり」の政治理念を掲げる。在任中の実績として、18歳までの医療費完全無償化▷学童保育の建設と待機児童の解消▷介護保険料の基準額引き下げ▷コミュニティーバス完全無償化―などを挙げ、「全国的に住みやすく子育てしやすい自治体と評価をいただいた」とアピール。3期目も「市民第一」を貫き、商業施設▷宿泊施設▷工業ゾーン―など民間活力を誘致し市民の利便性、幸福感向上を図るとしている。
梨本氏は「学ぶ、働く、遊ぶ場づくり」の施策を提唱。子育て=公立幼稚園の時間延長、病児保育の開設、学童保育の充実、小中学校の給食無償化、全天候型遊び場づくり▷高齢者支援=タクシーチケット助成、一人暮らし支援、公園に健康遊具▷教育の充実=教員増員、高等教育機関の誘致や連携▷雇用=トップ外交で企業誘致、起業支援、ふるさとハローワーク―などを提案し、「市民の声を聴き、本当に必要な人にサービスが届く市政」を目指す。
立候補の届け出は20日午前8時30分から午後5時まで、葛城市柿本の市役所新庄庁舎2階204会議室で受け付ける。
10月14日現在の選挙人名簿登録者数は3万622人(男1万4397人、女1万6225人)。