スポーツ

陸上・石西沙有と石西悠真 姉弟で躍動!夢舞台へ - 輝く奈良のアスリート

関連ワード:

石西沙有(左)と石西悠真=橿原公苑陸上競技場

別の写真を見る

練習を大切に「克己」

全日本通信陸上・女子円盤投げ全国2位(沙有)

全国小学生陸上奈良県予選男子コンバインドA優勝(悠真)

 上牧町を拠点に活動する里風総合型クラブ上牧の陸上教室で、姉弟で活躍する選手がいる。姉の石西沙有(14)は、7月に行われた全日本通信陸上競技大会の女子円盤投げ種目で、35メートル95で全国2位(600人中)。同じく7月の県中学総体では34メートル66で2位の選手を4メートル50以上上回る大差で優勝し、8月に京都府で行われた近畿総体ではさらに記録を伸ばし、36メートル39で優勝している。

 

 

 弟の悠真(12)は、8月に開催された日清食品カップ第40回県小学生陸上競技交流大会のコンバインドA(80メートルハードルと走り高跳びの混成種目)で1位となり、21日から東京都の国立競技場で開かれる全国大会の出場権を獲得した。また長距離走でも力を発揮しており、1月に行われた畝傍山一円クロスカントリー大会の男子小学5年2・5キロの部で2位の選手に1分近い差をつけて優勝したほか、3月の市町村対抗子ども駅伝大会には上牧町代表として出場している。

 

 姉弟はそれぞれ両親のサポートのもと、沙有は円盤投げ、悠真はハードルと走り高跳び、長距離に取り組んでいる。互いに別の種目を選んでおり、「直接的には意識し合うことも少ない」とそれぞれ話すが、やはりお互いの活躍は刺激となるようで、「相手が頑張っているから、自分も頑張ろうと競技中のモチベーションにつながっている」という。また沙有は投てき競技に集中しているのに対し、悠真はさまざまな種目に興味を持っているなど個性も異なるが、共通しているのはプレッシャーに強い点。競技に臨む際、沙有は「あまり緊張しない」と自然体で話し、悠真は「集中力はあまりないかもしれないが、本番に強い」と周囲は評価している。また二人とも練習を大切にし、自分に打ち克つことを意識している点もよく似ている。

 

 現在の目標について、沙有は「まずはU16の全国大会に出場し3位以内に入ること。先々はインターハイで優勝したい」、悠真は「全国大会のコンバインドAで優勝し、それが終わったら長距離走に取り組みたい。トラックよりマラソンの方が得意だけど、どれかに絞らずいろいろとやるのが楽しい。中学では1年生で近畿大会に出ることが目標」と話す。

 

 クラブで指導する里風の竹之内剛代表(61)は「二人とも競技に対してとても真面目で、目標に向けて真摯に取り組んでいる。先が楽しみ」と期待をかけて見守る。姉弟がそれぞれの種目で力を発揮し、全国で活躍する姿が期待される。

 

 

プロフィル

石西沙有(いそにし・さゆ)

上牧中学校2年。全日本通信陸上競技大会・女子円盤投げ2位(記録35メートル95)、県中学総体・女子円盤投げ優勝(記録34メートル66)、近畿中学総体・女子円盤投げ優勝(記録36メートル39)

 

石西悠真(いそにし・ゆうま)

上牧第三小学校6年。日清食品カップ県小学陸上競技交流大会・コンバインドA優勝(記録・走り高跳び1メートル41、80メートルハードル12秒95)、畝傍山一円クロスカントリー大会・男子小学5年2・5キロの部優勝(記録9分5秒)

 

 

2024年9月18日付・奈良新聞に掲載

こちらの記事も読まれています

特集記事

人気記事

  • 奈良県の名産・特産品・ご当地グルメのお取り寄せ・通販・贈答は47CLUB
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド