世界見据えて 中学生ゴルファー北本太一

豪快スイング ドライバー平均飛距離は約280ヤード
大和郡山市立郡山西中学1年で奈良県ジュニアゴルフクラブ所属の北本太一(13)は、長身から繰り出す豪快なスイングが持ち味。ドライバーの平均飛距離は約280ヤードというまさしく長距離砲だ。「思いっきり振りぬいて遠くまで飛んだ時が一番うれしい」と笑顔で話す。
今年1月の「石川遼カップジュニアゴルフチャンピオンシップ静岡大会」では3アンダー69の好成績で優勝を飾るなど、将来の活躍が期待される注目の選手の一人。
ゴルフとの出会いは4歳の頃。父・貴之さん(56)に手ほどきを受けた。野球や水泳などにも挑戦したが、中でも一番ゴルフに夢中になったという。「状況に応じて戦略を考えるのが難しくも楽しい」とその魅力を語る。
3年ほど前から各地のジュニア選手権に出場し、2023年の「第24回関西小学生ゴルフ選手権大会」の優勝など次々と優秀な成績を収め、注目を集めた。この優勝がこれまでの一番の思い出という。
日課は毎朝のランニング。放課後は田原本や奈良市内のゴルフ練習場で約1時間スイングの軌道を確認し、自宅に帰ればパターの練習で集中力の強化にも取り組む。
学業との両立で忙しい日々を送るが、練習をつらいと感じることはあまりないという。好きな食べ物は寿司に焼肉。間食はなるべく控えるなど体調や健康管理にも余念がない。
目の前の目標は今夏開催の「世界ジュニア選手権大会」への出場。
大きな夢への挑戦はまだ始まったばかりだ。(川田)
2025年3月19日付・奈良新聞に掲載