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観音寺のそうめんにはシソとエゴマと大きな梅干し - 音羽山観音寺後藤住職の花だより

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エゴマは食べる前に庭で収穫

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 奈良県桜井市にある尼寺「音羽山観音寺」を訪ね、後藤密榮住職の日々の暮らしぶりを季節の花だよりや住職手づくりの料理などとともに紹介していきます。今回は岩手県から梅が届いて、梅干しにするまでの話で盛り上がりました。お昼のそうめんにも大きな梅干しが。今年も立派な梅干しができそうです。

 

 「岩手のお寺から梅を送ってもらったの」と住職。それも45kg。漬けるのも大変だったようです。梅については手伝いに来ていた2人も交えていろいろ話も広がります。

 

 この日、記者が観音寺にたどり着くと、玄関の前に先客の姿がありました。

 

 女性2人は17日のご縁日など、時々山に登って手伝いに来ているとのこと。前任の記者も一緒になったことがあるそうで、初対面ながら話も弾みました。

 

 「3代前の住職が植えた梅で、樹齢100年以上になるそうよ」

 

 梅を送ってもらったという岩手のお寺さんの話。テレビの縁でつながり、いろいろ送ってくれるそうです。今回送られてきた梅は45kg。段ボール箱に3箱ありました。

 

 「助っ人が来たから、ヘタを取るのを手伝ってもらったの。熟してくるから、時間との勝負よ」

 

 観音寺には、助けてくれる助っ人が大勢いるようです。

 

 45kgの梅をヘタを取って、洗って、漬けて……。漬ける容器も多くなります。

 

 「重しが足りなくなっちゃってね。仕方ないから、先に漬けた南高梅のつぼを重しにしているの」

 

 梅干しの上に梅干しが乗っているんですね。

 

 「お昼だね。そうめんでもゆがこうか」

 

 そう言いながら住職が出してくれたそうめんの上には、シソとエゴマの葉を刻んだものと、大きな梅干し。エゴマの葉は、シソとはまた異なる風味が味わえます。乾燥させて、観音寺で作る八味唐辛子にも使っています。

 

 「令和4年に漬けた梅干しよ。昨年の梅はまだ開けてないの。梅干しは酸っぱいのが好きだから、あまり酸っぱさを抜いてないの」

 

 立派な梅干しです。

 

 手伝いの2人も一緒に、休憩中は梅の話で盛り上がります。

 

 議題は梅肉を取った後、微妙に実が残っている種をどうするか。

 

 「まとめて冷蔵庫に入れておいて、1日目は横目に見て通り過ぎて、2日目からちょっとずつ食べるかな」とは手伝いに来ていた女性の話。

 

住職は、「一度ご飯と一緒に炊いてみたの。おにぎりにしようと思ったけど、できなかったわ」

 

 想像するだけでおいしそうですが、住職の思うようにはならなかったようです。

 

 

<音羽山観音寺>

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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