奈良市クリーンセンター策定委員に不再任は不当 森住氏が是正求め陳情書

「公害調停条項第6条に抵触する可能性」
奈良市の新ごみ処理施設の移転建設について話し合う市の附属機関「市クリーンセンター建設計画策定委員会」に当初から委員として参画してきた森住明弘氏(82)=大阪府=が30日、任期満了に伴う委員の変更で市から再任されなかったのは、公害調停条項第6条に抵触する可能性があり不当だとして、「措置の是正」を求め市に陳情書を提出した。陳情書は市議会にも提出され、森岡弘之議長は「市のやり方は少し乱暴な気がする。陳情書は全議員に配布する」と述べた。委員の任期は30日が満了日。仲川元庸市長は現在、策定委を構成する12人の委員の半数を今回再任せず、8月新たに発足する策定委に候補地の再選定を諮問する考えを明らかにしている。