ラグビーで国際交流を - 奈良“トライ人”フェスタ2024
歌や踊り多彩な料理も
「奈良“トライ人”フェスタ2024」が16日、橿原市雲梯町の橿原運動公園ヤタガラスフィールドなどで開催され、約1700人が来場し、ラグビー、サッカーの交流試合や文化イベントなどで交流を深めた。県内の在日韓国人らを中心とする同フェスタ実行委員会が主催し、橿原市が協力した。今年で2回目。
イベント名の「トライ人」には、ラグビーのトライはもちろん「渡来」「挑戦(トライ)」などの意味が含まれており、代表選手の国籍を問わない競技、ラグビーを通じて、国籍にかかわらず交流を深めたいという思いを込められている。
開会式で橿原市の亀田忠彦市長は「橿原市は1300年前に藤原京がつくられ、朝鮮半島から日本に移り住んだ渡来人が日本文化に貢献するなど深い縁がある。今後もスポーツ、文化を通して交流、友好が進んでいけば」とあいさつした。
大阪朝鮮高級学校―天理高や朝鮮大学校―天理大などのラグビーの試合のほか、今年からサッカーの試合、大阪朝鮮中級と地元ポルベニルカシハラなどの試合も組まれ熱戦を繰り広げた。また、屋根付き運動場では大阪朝鮮歌舞団の公演も披露された。
フードコートではチヂミなどのコリアンフードにピザ、タコライス、唐揚げなど多国籍フードが並び、訪れた観客らは多彩な味を楽しんだ。
大阪朝鮮中高学級オモニの会の梁淑子会長(46)は「日本と仲良く交流ができる素晴らしいフェス。大人が中心となって、この大会を作ったことを(日本ともっと交流を望む)子どもたちはありがたいことと思っている。来年も続いてほしい」と話した。
2024年6月22日付・奈良新聞に掲載