東京で「おおよどチャレンジマルシェ」 SDGsで創意工夫 大淀町産商品が好評
奈良県大淀町内の小規模事業者が「SDGs」をテーマに開発した商品を販売する「おおよどチャレンジマルシェ」(同町・同町商工会主催)が10月29、30の両日、東京都千代田区の東京交通会館前広場で開かれた。
昨年に続いて2回目。コロナ禍の影響や原油・物価高で経営環境が厳しい中、創意工夫を凝らした商品展開に取り組む14社が集まり、東京の消費者にアピールした。
同町と同町商工会は、特産品を生かした商品を開発する「がんばるおおよど! お店応援プロジェクト」を2021年に始動。大阿太高原の「樹上完熟の二十世紀梨」や全国でも数少ない伝統製法で作られる「天日干しの番茶」、吉野スギ・ヒノキの間伐材を生かした雑貨など、持続可能な事業経営を目指した商品開発に取り組んでいる。毎月1回開く会議には中小企業30社が参画して新商品を持ち寄り、意見交換を行う。
今回の会場には、ナシの葉茶を練りこんだクッキーやナシのドライフルーツ、吉野スギで作ったドールハウスなどのアイデア商品が並んだ。カフェコーナーでは、伝統栽培で作るほうじ茶に手作りコンニャクが入ったラテや、ナシの食感が楽しめるくず湯など、新感覚のメニューが用意され、来場者に好評だった。
同商工会の浅田義彦副会長は「会員は強い熱意を持って楽しく取り組んでいる。大淀のアイデア商品を広く知ってほしい」、町建設産業課の中迫貴史課長補佐は「多様な人が集まる東京の消費者の声を商品開発に反映させたい」と話した。