奈良県消防救急課は12日、直近1週間(9月4〜10日)に発生した熱中症による救急搬送状況を発表した。搬送者数は26人で、前週の52人から半減した。ただ前年同期の17人に比べるとまだ多い状態が続いており、5月1日以降の搬送者累計は1111人になった。

　今季の救急搬送者1111人のうち、65歳以上の高齢者は600人で全体の54・0%。また今季確認された重症事案13人、死亡事案1人は、いずれも70〜90歳代の高齢者だった。

　同課は特に高齢者は注意が必要と指摘。引き続き熱中症の予防対策を心がけるよう呼びかけている。