技術、知識生かして研究成果を発表 王寺工高3年生
奈良県王寺町本町3丁目の県立王寺工業高校(木田富和校長)で1月31日、3年生がものづくりの研究成果を発表する「校内課題研究発表会」が開かれた。同校で習得した技術や知識を生かしてロボットや部活用具などを製作し、1、2年生と来賓計358人に紹介した。
毎年この時期に、3年生が1学期から課題研究した集大成を発表しているが、この日はコロナ禍の影響で3年ぶりに開催。機械工学科、電気工学科、情報電子工学科から、あらかじめ生徒間で選んだ6チームが代表して登壇した。
奥野優太さん(18)ら6人の班は、GPS(全地球測位システム)を用いた救命具を製作。2022年4月、北海道知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した水難事故などを受け、いち早く命を救う装置を研究した。ライフジャケットに取り付けた装置が一定時間水に浸かると、位置情報をスマートフォンやパソコンに通知。配線をまとめて小型化にも工夫し、「当初自分たちが作りたかった物に加え『人に役立つものづくり』ができた」と振り返った。
この他の発表の概要は次の通り。
溶接による部活用具の製作▽グラウンド整備用カートの製作▽企業実習とCAM(コンピュータ支援製造)を用いた物づくり▽ロボット競技大会に向けたロボット製作▽階段昇降ロボットの製作