音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 開花を待ちわびて編 2022年晩秋
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10月に咲きかけのキジョウロウホトトギスを見ました。そろそろ満開かと思い、11月にお寺を訪れると花が終わっていました。このように見ごろの時期が短い花もあれば、長い花もあります。住職はひとつひとつの花たちに話しかけ、それぞれの開花を待っています。
日陰で咲く ホトトギス
ホトトギスは半日陰で育つ花です。お寺の花びんにもホトトギスが生けてありました。
キジョウロウホトトギスは形がふっくらとしていて、下を向いて咲く花です。木の下の陰になる場所にその花がありました。
「キジョウロウホトトギスは終わっちゃったわ」
花が終わったうえに、葉も枯れかけです。
「葉は日焼け。木の下だけど、東向きの日が当たるのよ。日焼けしても生きてるから、春先に新芽が出てくるわ」
キジョウロウホトトギスの花は来年までお預けになりました。
10月の咲きかけキジョウロウホトトギス
11月「もう終わったよ」と住職
3年かかって開花 3カ月ツボミの花
9月に訪れた時に、「ようやくツボミを付けたのよ」と嬉しそうな住職。その花はヒメラッキョウというそうです。
10月に訪れた時に、「まだツボミなのよ。日当たりを考えて、あちらこちらに移動させて、3年目でようやく付いたツボミなの。夏は日陰で育てたわ。そしたらカエルの寝床になってたの」
その後、住職から、「咲いたら教えるから見においで」とも言われていました。
10月の末で「少し咲いたかも。ツボミの時間が長い子は、花の期間も長いかもね」
11月に訪れた時に、ようやく花を見ることができました。一番日当たりの良い玄関先に移動していました。住職はニコニコ顔。音羽山観音寺が標高600mにあるため開花が遅いのかもしれませんが、とても嬉しかったに違いありません。
9月のツボミのようす
10月のツボミのようす
11月やっと開花のヒメラッキョウ
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門