五條市長選、養田氏が出馬表明 「市政に若い視点を」
任期満了(来年4月25日)に伴う奈良県五條市長選挙に向け、市議会副議長の養田全康氏(44)が5日、無所属で立候補する意思を表明した。同市長選の出馬表明は1人目。3期目現職の太田好紀氏(60)は進退を明らかにしていない。
20~3歳の1男3女を育てる養田氏は「市政に若い視点を」と出馬を決意。若者の定住と子育てにきめ細かな施策が必要と訴える一方、独居高齢者等の安心な暮らしを視野に「子育て世代と高齢世代の架け橋になって市政を発展させる」と述べた。
公約として、人口減少対策▷広域防災拠点整備▷子育て支援・高齢者福祉▷農業振興▷財政健全化促進―の五つを挙げた。県が同市で進める広域防災拠点の整備については「事業完成まで20数年かかる。市民の安全を確保しながら最後まで責任を持って取り組む」との考えを示した。
市議や元市職員が関わった官製談合事件を調査した市議会の百条委員会では副委員長を務め、「市内業者は育成しながら、競争性・透明性を高める体制を整える」と改革案を示した。
養田氏は1978(昭和53)年6月、五條市生まれ。県立御所工業高校を卒業し、造園土木業。2013年12月に市議会議員に初当選し、現在3期目。