歴史文化

雅楽器用のヨシ守れ 大阪・高槻の淀川でつる草抜き

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淀川近くの本澄寺で雅楽「越殿楽」を演奏する天理大学雅楽部。午前中はつる草抜きのボランティアに参加した=10日、大阪府高槻市上牧町2

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 大阪府高槻市の淀川河川敷に広がる「鵜殿のヨシ原」で、10日、つる草抜きのボランティアが行われた。淀川河川敷のヨシ(葦)は雅楽の管楽器、篳篥(ひちりき)のリード「廬舌(ろぜつ)」の材料として有名。宮内庁や伊勢神宮に献上されてきたが、昨年秋ごろにはヨシの芽がつる草に覆われ、一時全滅。雅楽の危機を救おうと、雅楽協議会が立ち上がり、府内外から約400人が駆け付けた。県内からも天理市など雅楽と縁の深い地域から多数のボランティアが参加した。

 

 篳篥は雅楽で主旋律を受け持ち、ヨシで作ったリードに息を吹き込んで演奏する。材料のヨシが採れなくなれば、篳篥だけでなく、雅楽の演奏自体が成立しなくなる。

 

ヨシ原でつる草(カナムグラ)などの草を抜くボランティア=10日、大阪府高槻市の淀川河川敷

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