31日まで薬師寺「花会式」 金堂内に造花1600本
奈良市西ノ京町の薬師寺で24日、金堂内が造花で彩られ、花会式(修二会)の用意が整った。造花はツバキやフジなど10種類1600本で、寺と関わりが深い同市内の増田家と橋本家が毎年奉納している。
昨年に続き、新型コロナウイルス感染症防止対策で人数を絞り、奉仕の学生らが事前に本物の木の枝に造花を差し込み準備。この日、金堂に運び込み、法要を裏で支える堂童子(どうどうじ)が整えた。
法要は国家の繁栄などを祈るが、同寺の僧侶で練行衆の一人、安田奘基さんは「ロシアのウクライナ侵攻は対岸の火事ではない。危機感を持ち平和を祈りたい」などと話した。
花会式はきょう25日から31日まで営まれる。