【動画あり】漆喰に多数の亀裂も - 高松塚壁画

仮設修理施設(明日香村平田)の修理作業室内で保管される国宝・高松塚古墳壁画が、10年ぶりに報道陣に公開された。12年余りに及ぶ修理でカビの減退などに成功した一方で、発見当時から亀裂や剥離(はくり)があった脆弱(ぜいじゃく)な状態は変わらない。壁画の持つ価値の大きさと同時に、保存の難しさを改めて感じた。(森克洋)
報道関係者への公開は発見40年にあわせた平成24年3月以来。壁画の安全管理上の理由から参加できる記者は原則各社1人に限定され、持ち込める筆記用具はインクの飛散を防ぐために鉛筆のみ。防護服を身に着けて、16枚の石材が安置された修理作業室へ入った。