若者には人気だという、K―POPアーテ…
若者には人気だという、K―POPアーティストを招くための県の補正予算案を巡って、SNS(交流サイト)上でも賛否の声が上がっていた。
奈良公園を会場に、9千人規模の無料コンサートを開くというものだ。歴史的、文化的に深い関係にある韓国との友好を深めるのに、同国のグループを招く。
これには各方面から賛否の声が上がった。平城宮跡で続けられてきた「天平祭」はやめたのに。たった1日のイベント、約2億6千万円もかけるのはどうか。
議会でも、そんな論議が繰り返されたが、賛成多数で可決された。過半数を占める自民党・無所属の会が、党議拘束をかけなかったことで決まった。
会派22人のうち8人が賛成に回ったが、メディアによって全国的な関心を集めただけに、議員一人一人の意思とはいえ、亀裂が入ったことは間違いない。
会長不在の党県連の役員改選問題をどうするのか。半年後には参院選の真っただ中にあるのに、結束することができない姿をさらした。先の衆院総選挙で示された国民の怒りの声を、認識できていないのかも。(治)