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花火といえば夏。これには理由がある。打ち…

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 花火といえば夏。これには理由がある。打ち上げ花火のはじまりは江戸時代までにさかのぼるが、疫病などで亡くなった人の慰霊のために上げたらしい。そのため、花火大会はお盆の前後に多い。

 

 ところが、今年、夏の風物詩である花火大会が全国各地で中止になっている=本紙18日付12面既報。理由は落下する燃えかすに対する近隣住民からの苦情の増加だという。

 

 特に問題なのが、家庭用の太陽光パネル。花火の燃えかすが付着すると発電効率が悪くなるからだ。

 

 昨年は新型コロナウイルス禍が明け、数年ぶりの開催となった花火大会が多い。自治体の関係者は「毎年であれば慣れもあるが期間が開き、意識が変わったのでは」と苦情増加の原因を分析しているという。

 

 祭りなどの民俗行事もコロナ禍で休止になり、復活できない行事も多い。続けていくことの大切さと、その難しさを感じさせる。

 

 そんな中、コロナ禍や台風などで中止が続いた五條市の吉野川祭りの花火が今年、6年ぶりに開催。県内ではほかにも復活した行事は多く、関係者の努力と熱意に敬意を表したい。(法)

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